1. はじめに

イギリス大学院への留学を検討されている方の中には、「エージェントを利用すれば全て無料で手続きを代行してもらえる」という話を聞いたことがあるかもしれません。実際に、多くの大手留学エージェントや仲介会社は、大学や教育機関と提携を結ぶことで仲介手数料(コミッション)を受け取り、利用者からは手数料を取らずに運営されています。

しかし、当社ではあえて英国大学との提携を結びません。それは「一番行きたい大学院に合格する」という目標を最優先し、常に受験生の視点で進学先を提案したいから。ここでは、なぜ私たちがこの方針を貫いているのか、そして“提携のあるエージェント”を利用する際に知っておいてほしいことをお伝えします。


2. エージェントはなぜ【無料】なのか?

「無料」でサポートできる仕組み

多くのエージェントが利用者から手数料を取らずにサポートを行えているのは、大学や語学学校、そしてINTOのような教育機関から仲介手数料を受け取っているからです。

  • INTO提携大学や準備コースを紹介するほど、エージェント側の収益が増える
  • そのため、必ずしも利用者の「本当に行きたい大学」「実力的に合格可能な大学」ではなく、仲介契約のある大学に誘導されるケースが少なくありません

もちろん、すべてのエージェントが悪いわけではありません。利用者にとって最適なプランを提案しつつ提携先を紹介してくれる誠実な会社も存在します。しかし、エージェント側が提携先優先の営業方針を取っている場合は、**「聞いたことのない大学に勧誘される」「実際には直接出願できる実力があるのに、Pre-MasterやDiplomaなどの課程を“無駄に”勧められる」**といった弊害が起こりやすいのも事実です。

INTOが提供する「Pre-Master」「Diploma」の注意点

INTOは、多様なバックグラウンドを持つ留学生が英国の大学教育を受けやすくするための教育機関として機能しています。理念自体は素晴らしいのですが、以下のポイントに注意が必要です。

  • 「奨学金」として提示されていても、実際には追加コースの費用が一部割引になる程度
  • 成績や英語力が十分ある場合でも、INTOを通じたコースを強く勧められるケースがある
  • エージェント側がINTOに学生を送るほど、仲介手数料としての収益が増える
  • 最終的に大学院(修士課程)を安く受けられる保証はない

こうした背景から、本来は直接合格できる大学があるのに、わざわざ中間的なコースへの進学を案内される可能性もあります。もしご自身がある程度の英語力や学力をお持ちであれば、本当にその準備コースが必要なのか、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。


3. 大学と提携しないことで得られる“自由度”

私たちは、英国大学と特定の仲介契約を結ばず、**「学生の目線に立った客観的なアドバイス」**を最優先します。

  • 合格可能性が高い大学だけでなく、チャレンジ校や難関校も視野に入れた進学先選定が可能
  • 特定の大学やコースに縛られず、幅広い選択肢から真に合う大学を探せる
  • どの大学への出願でもサービス料金が同じため、提携校だからオススメするといった動機が一切ない

「イギリス大学院は有名どころだけでなく、一見なじみのない地方大学も魅力的」という事実は私たちも熟知しています。しかし、それはあくまで利用者の目標やキャリアに合致していることが前提。大学がどうこうではなく、「あなたの人生にどう関わるのか」を常に意識しながらサポートする。それが、私たちが提携を結ばない理由の一つです。


4. 大手エージェントを利用した私自身の体験談

私もイギリス大学院を検討していた頃、大手留学エージェントに相談しました。「無料」という言葉に惹かれ、期待を持ってお願いしたのですが、聞いたこともない大学ばかり勧められ、「自分に合った大学かどうかは分からないけれど、とりあえず提携校だから……」という印象を受けました。

さらに、Personal Statement(志望動機書)の添削や作成も外注で、実際にカウンセラーが書けるわけではなく、海外のフリーランサーに回されていたようです。私が書いた断片的な情報をもとに、形式的な文章が返ってくるだけ。「それなら自分で書いた方がましだ」と感じ、結局は大学の先生や経験者に助けを求めることに。結果として希望校への進学はできたものの、「時間と手間が無駄になった」という思いが残りました。

こうした体験から、私が本当に欲しかったのは“単なる仲介”ではなく、人生の軸やキャリアの方向性まで一緒に考えてくれる“メンター”のような存在だと痛感したのです。


5. 留学サポートで本当に必要なこと

  • 書類や出願手続きの代行はもちろんですが、何より大切なのは**“あなたが本当に納得できる大学院選び”を実現すること**
  • Personal Statementは、ただ文法を直すだけでなく、**「なぜ留学が必要なのか?」「将来どう生かすのか?」**を深堀りしていくプロセスが重要
  • 「出願できたら終わり」ではなく、英語力強化や奨学金情報の取得、現地での生活準備など、留学全体を見据えたサポートが求められる

当社では、イギリス大学院を実際に経験したカウンセラーが、対話を通じてあなたのゴールを一緒に確認しながら書類作成をサポート。最終チェックは、長年にわたり多くの合格者を輩出してきた代表が全て直接目を通す体制をとっています。そのため、すべての方の書類を代表が最終確認する体制のため、お受けできる件数を限定しています。


6. イギリス大学の財政事情と留学市場の現実

近年、イギリス国内の大学では、政府からの補助金削減やEU離脱の影響もあり、国際留学生を積極的に受け入れ、学費収入を確保しようとする動きが強まっています。特に英語力や成績にまだ課題のある学生向けの「Pre-Masterコース」や「Pathwayコース」を拡充し、留学生の裾野を広げようとする大学も増加しています。

  • 大学運営側は、多様な留学生を受け入れるメリットがある一方、学費面の負担が大きくなるのも事実
  • こうした背景から、留学生向けの準備コース受講を前提にした合格や、一部“奨学金”をうたった割引制度の案内が増えています

もちろん、Pre-MasterやDiplomaコースが本当に必要な方には有益ですが、自力で直接修士課程に進学できる力があるなら、必ずしも通らなくても良い場合もあるのです。提携エージェントの情報だけをうのみにせず、「自分の学力・英語力はどの水準にあるのか?」を客観的に見極め、最適な道を選びましょう。


7. まとめ:あなたに合った留学を実現するために

私たちが英国の大学と提携を結ばずにいる理由は、「利用者の可能性を制限したくない」「自分の“本命校”へ挑戦してほしい」という想いに尽きます。もしもあなたが、

  • 本当に行きたい大学を探している
  • 提携先に縛られず、あらゆる選択肢を比較検討したい
  • Personal Statementの作成やキャリアとの紐づけをしっかり相談したい

こうした希望をお持ちなら、ぜひ私たちのサポートをご検討ください。エージェント都合ではなく、あなただけの留学プランを一緒に見つけるお手伝いができれば幸いです。


8. 英国大学と提携しない当社のつよみ

  1. 真に客観的な大学選定
    提携先の大学への誘導が不要なので、難関校・有名校はもちろん、「実は有名校ではないけれど、あなたの研究分野にピッタリ合う学校」など、広い視点でご提案できます。
  2. 徹底した書類・エッセイ指導
    イギリス大学院を経験したカウンセラーがマンツーマンでサポート。実際にイギリスの修士号を取得した者だからこそわかる、リアルな出願戦略や英語の要点をお伝えします。
  3. 個別性の高いキャリア相談
    あなたが留学を通じて実現したい将来像を深くヒアリングしながら、キャリアや人生設計に合わせた大学・コース選びをサポート。外注任せの形式的な対応ではありません。

9. おわりに

留学エージェントの利用形態はさまざまですが、大事なのは**「あなたが後悔しない大学院選びができるかどうか」**です。当社は英国大学とあえて提携せず、客観性を保ちながら、「一番行きたい大学院」への合格を目指すお手伝いをしています。

私自身の過去の留学経験から、「自分の人生と留学をどう結びつけるのかを考えるプロセス」が何より大切だと痛感しました。もし同じ思いをしてほしくない方や、提携校優先のサポートに疑問を感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。あなたの留学を、本当の意味でサポートできる存在でありたいと願っています。