SOAS(School of Oriental and African Studies)は、アジア・アフリカ・中東地域に特化した世界トップクラスの教育機関です。志望理由書(Personal Statement)は、入学審査の重要な一部であり、あなたの学問的興味や志望動機を示す最適な機会です。
今回は、SOAS公式サイトのAdmission Officerが提供するアドバイスを元に、成功するPersonal Statementを書くための具体的なポイントを解説します。この記事は、主にUndergraduate向けですが、Postgraduateの志望者にも参考になる内容を含んでいます。
1. Personal Statementの基本情報と目的
SOASの公式ガイドライン
SOASでは、Personal Statementについて以下のように説明しています:
Supporting statement
- 1000語程度で記述。志望動機やプログラムへの適性を示す内容が求められる。
- テンプレートは使用せず、自分の言葉で書くことが重要。
つまり、あなた自身の言葉で書かれた、オリジナルで説得力のあるStatementが求められます。この書類は以下を達成する必要があります:
- あなたの志望動機を明確に示すこと
- SOASのプログラムと自分の適性を関連付けること
提出スケジュールと留意点
SOASの2025年9月入学に向けた出願スケジュールは以下の通りです:
- 出願受付開始:2024年10月末
- 出願締切:2025年6月15日
- 審査期間:提出から2~3ヶ月(海外からの出願者はビザ手続きのため早めの提出推奨)
2. SOAS向けPersonal Statementを書く際のポイント
(1) 魅力的な冒頭文を書く
入学審査官が最初に目を通すのが冒頭文です。この部分で興味を引きつけることが極めて重要です。以下を心掛けましょう:
- ユニークで個性的な出だしを意識する
「I have always been interested in…」のような一般的な表現は避け、自分の経験や気づきを反映させた具体的な内容を含めます。
例文:
“Growing up in a multicultural environment, I witnessed firsthand the impact of cultural diplomacy, sparking my interest in studying International Relations.”
(2) 学問的関心と志望動機を明確に伝える
SOASのPersonal Statementでは、学問的な興味を中心に据えた内容が求められます。以下を網羅しましょう:
- なぜそのプログラムを選んだのか
過去の経験や学業の中で、どのようにその分野に興味を持ったか具体例を交えて説明します。 - SOASのプログラムとの関連性
志望するプログラムが、あなたの興味やキャリア目標にどう結びついているかを説明します。
例文:
“My undergraduate research focused on post-colonial governance in Southeast Asia, which aligns closely with SOAS’s strength in exploring global perspectives on regional development.”
(3) 全体像を伝える
Personal Statementでは、学業、課外活動、個人的な背景をバランスよく盛り込む必要があります。以下を意識してください:
- 学問的経験
- 卒業論文や研究プロジェクト
- 学術セミナーへの参加
- 課外活動
- ボランティアやインターンシップ
- リーダーシップ経験
- 個人的な背景
- 自分の文化的な背景や多様な視点が学問的関心にどのように影響を与えたか。
例文:
“Serving as a volunteer teacher in rural Kenya not only solidified my passion for education but also deepened my understanding of development challenges, inspiring me to pursue further studies in Development Studies at SOAS.”
(4) 志望分野を具体的に言及する
SOASは、多くのPersonal Statementが専攻や志望分野に具体的に触れていない点を指摘しています。これを防ぐため、必ず以下を含めましょう:
- 専攻分野への明確なリンク
志望する分野のモジュールや教授陣について触れると説得力が増します。
例文:
“SOAS’s unique focus on Africa and Asia makes it the ideal place for me to study Anthropology, especially under the guidance of Professor [Name], whose work on indigenous cultures I deeply admire.”
(5) 文字数をフルに活用する
SOASでは、志望理由書の文字数制限(約4000文字)を最大限活用することを推奨しています。以下を心掛けましょう:
- 具体例を豊富に盛り込む
自分の経験を通じて得た知識やスキルを具体的に記述します。 - 全体の流れを整理する
明確な序論、本論、結論を意識し、一貫性を保つ。
(6) 文法と表現を正確に
完璧な文章が、入学審査官に好印象を与えます。以下を実行してください:
- 校正を徹底する
書き終わった直後ではなく、少し時間を置いてから校正することで、より客観的にミスを見つけることができます。 - 第三者にレビューを依頼する
信頼できる人に読んでもらい、フィードバックを受けることは非常に有益です。
(7) 自分自身の言葉で書く
テンプレートや引用に頼りすぎるのはNGです。SOASは、あなた自身のオリジナリティを重視します。
注意点:
- 実際に受講したい授業名や師事したい教授名を書く。
- 名言や有名な引用を冒頭に使いすぎない。
- 業者に依頼する場合でも、テンプレートを使用したり、担当者が執筆せず外注している業者は使用しない。
3. 成功するPersonal Statementのチェックリスト
- 志望動機が明確で具体的か
- なぜSOASを選んだのか、明確に説明しているか。
- 学問的興味をしっかり伝えているか
- 志望分野に特化した内容を含めているか。
- 文字数制限を守っているか
- 指定された範囲内で十分に内容を詰め込んでいるか。
- 文法やスペルミスがないか
- 校正を徹底し、ミスがないか確認。
- 第三者の意見を取り入れたか
- フィードバックを活用しているか。
<参考>
Tristan French (Undergraduate Admissions Officer at SOAS University of London). "9 quick changes to make to your personal statement". January 16, 2023.
4. おわりに
Personal Statementは、あなたの個性と学問的関心を示す重要なツールです。SOASの入学審査官の目に留まるStatementを完成させるには、今回紹介したポイントを徹底的に押さえることが重要です。
もし、さらにプロフェッショナルなアドバイスが必要な場合、志望理由書作成サポートを活用するのもおすすめです。あなたの成功を心から応援しています!
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