1. イギリス留学に必要なビザとは?

イギリスで大学院に進学する場合、通常必要となるのは**Student Visa(学生ビザ)**です。大学院留学を目指している方の中には、まず語学学校で英語力を高めてから本格的に大学院に進むことを検討している方もいるでしょう。この場合も基本的にはStudent Visaで渡航し、語学学校→大学院という流れをサポートするコースを選択する形になります。

一方、短期間(最大11か月)だけ語学学校に通う場合にはShort-term Study Visaが適用されることもありますが、大学院進学を目指している場合は最初からStudent Visaを取得しておくほうがスムーズです。

2. Student Visa(学生ビザ)の基本情報

Student Visaは、イギリス国内の大学や大学院などでフルタイムの学位取得コースに参加するために必要なビザです。一般的な有効期間は、コース期間+数ヶ月の猶予期間(Post-study leave)が加算されます。

申請は渡航予定日の6か月前から可能で、オンラインで行います。
【外部リンク】Student visaの詳細と申請はこちら(UK Government公式サイト)

3. ビザ申請に必要な書類一覧

ビザ申請には、以下の書類が必要になります。

  • CAS(Confirmation of Acceptance for Studies):大学から発行される入学許可証
  • パスポート
  • 資金証明(授業料+生活費をカバーできる資金)
  • 英語力証明(IELTS Academicなど)
  • 結核(TB)検査証明(日本在住者は原則不要ですが、過去滞在歴によっては必要)
  • GWF番号(申請時に自動発行)

特にCASは、申請プロセスをスタートさせるための必須書類となります。

4. 資金証明の具体的な条件

資金証明はイギリスビザ申請において最もミスが起きやすいポイントです。基本的には以下をカバーする金額が必要です。

  • 未払いの授業料
  • 生活費(ロンドン滞在なら月1,334ポンド、それ以外なら1,023ポンドを9か月分)

資金は連続28日以上口座に保持している必要があり、銀行残高証明書や預金通帳のコピーで証明します。
親のサポートを受ける場合は、同意書や親子関係証明書(戸籍謄本など)も提出する必要があります。

5. ビザ申請手続きの流れとスケジュール

  • 渡航予定日の6か月前からオンライン申請が可能
  • オンラインで申請書を作成
  • 必要書類をアップロード、または持参してビザセンター(VFS Global)で手続き
  • 生体認証(指紋・顔写真)を登録
  • 審査期間は通常3週間(時期によって変動あり)

早めに動き出すことが非常に重要です。

6. 申請時の注意点とよくあるトラブル

ビザ申請で多いトラブルは以下の通りです。

  • 資金証明が28日ルールを満たしていない
  • 申請書の記入ミス(金額、コース情報など)
  • 渡航直前の申請で間に合わない

どうしても急ぎたい場合は、Priorityサービス(有料)を利用すれば5営業日以内に結果が出ることもあります。ただし混雑時は保証されませんので、余裕を持った行動が必須です。

7. 渡航後に必要な手続き

渡英後、まず行うべき重要な手続きがあります。

  • BRP(Biometric Residence Permit)の受け取り:到着後10日以内に、指定された郵便局などで受け取ります。
  • 滞在中のビザルールを遵守すること
     例:週20時間以内の就労制限(学期中)、住所変更時の届け出など。

【外部リンク】滞在中のビザルールについてはこちら(UK Government公式サイト)

ルール違反は退去命令や今後のビザ取得に悪影響を及ぼすため、十分注意しましょう。

8. まとめ:ビザ申請成功のために意識したいこと

イギリス大学院留学を実現するためには、ビザ申請も重要なステップです。
特にCAS発行後は迅速に行動し、資金証明や申請書のミスがないようダブルチェックを徹底しましょう。

また、スケジュールに余裕を持って動くことが、ビザ取得成功の大きなカギとなります。


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