1. Royal Veterinary College(ロイヤル・ベテリナリー・カレッジ)の概要

Royal Veterinary College(ロイヤル・ベテリナリー・カレッジ)は1791年に創設され、ロンドン大学の一員として英国およびヨーロッパで最も歴史ある獣医学専門機関です。ロンドン北部とハートフォードシャーにキャンパスを持ち、獣医学・動物科学・生物医学に特化した教育と研究を行っています。臨床・研究・教育が一体となった実践的な学びの場であり、動物の健康・福祉・公衆衛生への貢献を重視した専門職教育を提供しています。

2. 世界ランキングと国内ランキングの動向

Royal Veterinary College(RVC)は、1791年に設立された英国最古の獣医学教育機関であり、ロンドン大学の構成校です。獣医学、獣看護学、生物科学の分野で世界的に高い評価を受けています。

THE世界大学ランキング:教育・研究・国際性の各面で中堅上位に位置
・2020年:501–600位
・2024年:501–600位

QS世界大学ランキング(獣医学分野):獣医学分野で世界トップクラス
・2020年:1位
・2024年:1位

The Guardian University Guide(英国国内):獣医学分野で高評価
・2020年:ランク外
・2024年:3位(動物科学・農学分野)

Complete University Guide(英国国内):獣医学分野で高評価
・2020年:ランク外
・2024年:ランク外(大学全体のランキング対象外)

RVCは、QS世界大学ランキングの獣医学分野において2024年に世界第1位にランクインしており、獣医学教育機関として世界トップクラスの評価を受けています。特に、学術的な評判、雇用主からの評価、研究の影響力などの指標で高いスコアを獲得しています。
国内ランキングでは、The Guardian University Guideの動物科学・農学分野で2024年に英国第3位にランクインしており、教育の質や学生満足度などの面で高い評価を受けています。一方、Complete University Guideでは、大学全体のランキングには含まれていませんが、獣医学分野での専門性と実績が際立っています。
また、RVCは、英国王立獣医師会(RCVS)、米国獣医師会(AVMA)、欧州獣医教育機関協会(EAEVE)など、複数の国際的な認証を取得しており、卒業生は世界各国で獣医師としての資格を取得することが可能です。さらに、研究面でも、2021年のResearch Excellence Framework(REF)において、88%の研究が「国際的に優れている」または「世界をリードしている」と評価されています。
RVCは、ロンドン中心部のカムデンキャンパスと、ハートフォードシャー州のホークスヘッドキャンパスの2つのキャンパスを有し、都市型と郊外型の学習環境を提供しています。獣医学や動物科学の分野で国際的なキャリアを目指す学生にとって、RVCは非常に魅力的な進学先といえるでしょう。

3. 学部の特徴

RVCは獣医学・動物科学に特化した大学であり、以下のような専門学部が設置されています。

  • 獣医学部(Veterinary Medicine):臨床・研究・外科・公衆衛生などを学ぶ5年制の専門課程
  • 動物生物学・生理学部(Bioveterinary Sciences):動物の解剖学、生理学、病理学などに関する理論・研究教育
  • 獣医看護学部(Veterinary Nursing):臨床現場での実務に対応したケア・サポートの専門職教育
  • 野生動物・熱帯動物学部(Wildlife Health / One Health):生物多様性、感染症制御、国際的な動物保健を扱う
  • 獣医学準備課程(Gateway / Foundation):非伝統的経歴を持つ学生への進学準備教育

4. 卒業生の活動

RVCの卒業生は、英国をはじめとした世界中で、以下のような分野で活躍しています。

  • 動物病院・クリニックでの臨床獣医師
  • 農業・畜産業界での家畜管理・疾病予防アドバイザー
  • 製薬・バイオテック企業での動物実験管理や薬品開発
  • 野生動物保護・国際NGOでのフィールドワークや調査活動
  • 公的機関(DEFRA、FAO、WHOなど)での感染症対策・公衆衛生業務

5. 大学院の特徴:研究と応用が融合した動物専門教育

RVCの大学院では、動物医療・生物医学・公衆衛生などの分野で高度な専門教育が行われています。

  • 獣医疫学 修士課程(MSc Veterinary Epidemiology):感染症制御、疾病データ解析、農業動物保健などをカバー
  • 野生動物保健・野生動物生物学 修士課程(MSc Wild Animal Health / Biology):動物園、自然保護団体、フィールドでの研究に直結
  • ワンヘルス 修士課程(MSc One Health):人獣共通感染症、食糧安全保障、国際医療政策を学ぶ学際的プログラム
  • 獣医科学 研究課程(MRes / PhD Veterinary Sciences):基礎科学から応用研究まで多様なテーマに対応した研究課程
  • ポストグラデュエート課程(PGDip / PGCert):獣医師・看護師向けの実務訓練や継続教育に対応

6. 大学院での学びがキャリアに与える影響

RVCの大学院修了生は、以下のようなグローバルな専門職として高く評価されています。

  • 臨床と研究の二刀流キャリア:臨床獣医師として働きつつ、研究機関や製薬企業との連携も可能
  • 国際公衆衛生の専門職:FAO、WHO、OIEなどの国際組織での動物疫学・保健政策業務
  • 野生動物・環境保護活動:自然保護区、NGO、動物園などでの実務・研究
  • 高等教育・研究機関での職務:博士課程修了後、講師・研究員として教育・研究に貢献

7. 大学院への出願要件と難易度

RVCは専門性の高い教育機関であるため、大学院出願には学術的基礎力と分野への明確な志望理由が求められます。

  • 学業成績:英国2:1相当以上(GPA3.3〜3.7)
  • Personal Statement:動物科学・公衆衛生への関心、キャリア目的を具体的に記述
  • 英語力:IELTS 7.0(各セクション6.5以上)推奨
  • 関連分野での経験:動物関連のボランティア・職歴・研究活動があると有利
  • 推薦状:学術面または職務面での信頼ある推薦が必要

8. 最後に

Royal Veterinary College大学院の出願には、動物医療・科学への強い関心と、専門職としての将来像が求められます。弊社では、成績要件の確認や英語試験の対策だけでなく、Personal Statementの添削、研究計画書の作成支援、推薦状の書き方アドバイスなど、大学院出願に必要なすべてのサポートを行っています。
過去の合格者のPersonal Statementを分析し、最適な書き方をアドバイス
大学ごとの要件に合わせた戦略的な出願プランの作成
英語エッセイのプロフェッショナルによる添削
推薦状の適切な書き方・依頼方法のサポート
1年間にかかる学費や生活費の情報提供
個人に合わせた奨学金等の提案
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