1. Royal Academy of Music(英国王立音楽院の概要

Royal Academy of Music(英国王立音楽院)は、1822年に設立されたイギリス最古の音楽専門高等教育機関で、2000年からロンドン大学の一部として編入されています。クラシック音楽、現代音楽、ジャズ、作曲、指揮、声楽、器楽など演奏芸術の教育と育成に特化した音楽 conservatoire として、世界中から高い評価を受けています。ロンドン中心部のリージェンツ・パーク近くに位置し、一流の教育、マスタークラス、演奏機会が提供されます。

2. 世界ランキングと国内ランキングの動向

Royal Academy of Music(RAM)は、1822年に設立された英国最古の音楽教育機関で、ロンドン大学の一部としてクラシック音楽・現代音楽の演奏、作曲、指揮、音楽教育などの専門教育を提供しています。イギリス王室から「Royal」の称号を授かっており、世界的な音楽家の育成において中核的な役割を果たしています。

THE世界大学ランキング:芸術専門機関のため掲載対象外
・2020年:ランク外
・2024年:ランク外

QS世界大学ランキング(音楽分野):世界的な音楽教育機関として常に上位
・2020年:4位
・2024年:2位

The Guardian University Guide(英国国内):学部ランキング対象外(芸術専門機関のため)
・2020年:ランク外
・2024年:ランク外

Complete University Guide(英国国内):学部ランキング対象外(芸術専門機関のため)
・2020年:ランク外
・2024年:ランク外

Royal Academy of Musicは、QS世界大学ランキングの音楽分野において2024年に世界第2位、2020年には第4位と、長年にわたり極めて高い国際的評価を得ています。これは、演奏・作曲の技術水準、指導陣の質、卒業生の活躍、施設・設備など多角的な評価に基づいた結果であり、特にプロフェッショナルなクラシック音楽教育機関としての信頼性を証明しています。
また、英国ロイヤル・オペラ・ハウスやBBC交響楽団など、国内外の一流音楽機関との連携が強く、在学生や卒業生は定期的に国際的な舞台に立つ機会を得ています。著名な卒業生にはエルトン・ジョン、サー・サイモン・ラトル、イネッサ・ガランテなどがおり、演奏者・作曲家・指揮者・教育者として多方面で活躍しています。
入学には極めて高い実技基準が求められ、世界中から集まる学生のレベルも非常に高く、演奏・創作・音楽理論の分野で実力を試したい学生にとっては最高峰の環境です。学術的なランキングに登場しないものの、音楽教育における世界的権威としての地位を確立しており、音楽の専門教育を志す学生にとっては最も競争力のある進学先の一つです。

3. 学部の特徴

Royal Academy of Musicでは、音楽の演奏・創作・教育・研究の各分野で世界水準の教育が行われています。主な専攻・学科は以下の通りです。

  • 器楽科(Strings, Piano, Brass, Woodwind, Percussion, Guitar, Harp):卓越した個別レッスンとアンサンブル教育
  • 声楽科(Vocal Studies):オペラ、歌曲、宗教音楽など幅広いレパートリーに対応
  • 指揮科(Conducting):室内楽からオーケストラまで、実演を通じて学ぶ専門課程
  • 作曲科(Composition):現代音楽、映像音楽、器楽作品など創作活動を実践的に指導
  • ジャズ科(Jazz):演奏・即興・編曲の技術と理論を包括的に学ぶプログラム
  • 音楽教育・研究:教育現場を志す学生向けの音楽教育学や、音楽学・演奏研究などのアカデミック領域
    個別指導・マスタークラス・公開演奏の機会が多く、実践的かつ高度な演奏力の育成を目指した教育体制が整っています。

4. 卒業生の活動

Royal Academy of Musicの卒業生は、世界の音楽界で第一線で活躍しており、国際的に高く評価されています。

  • ロンドン交響楽団、ロイヤル・オペラ、BBC交響楽団などの主要オーケストラの演奏者
  • 国際的ソリスト、指揮者、作曲家としてのキャリアを築く卒業生
  • 映画・ゲーム音楽の作曲家、編曲家、スタジオミュージシャン
  • コンセルヴァトワールや大学での教育・研究職
  • 学校・地域音楽教育の専門家、音楽療法士としての活躍

5. 大学院の特徴:実践的訓練と芸術研究の融合

Royal Academy of Musicの大学院課程は、専門性とアーティストとしての独自性を深めるための高度な演奏訓練と創作・研究活動で構成されています。

  • MA / MMus(修士課程):演奏・作曲・指揮・ジャズなど各専門分野に応じたフルタイムの学位
  • Advanced Diploma:修士課程修了後の演奏家育成を目的としたポストグラデュエイト課程
  • PGCert / PGDip(短期課程):時間的制約がある学生向けに柔軟な学習設計が可能
  • MPhil / PhD(博士課程):演奏研究、音楽学、作曲理論などの分野で学術的な研究を深める
    すべての課程で、個人レッスン・演奏発表・芸術研究が一体となった教育が行われます。

6. 大学院での学びがキャリアに与える影響

Royal Academy of Musicでの学びは、音楽界での専門職や国際的なアーティストとしての活動基盤を築くことに直結します。
ソリスト・オーケストラ奏者への道:演奏技術・表現力の向上により世界舞台での活躍が可能に
作曲家・指揮者としてのステップアップ:映像・舞台・現代音楽分野での活躍が多数
教育者・研究者としての道:音楽大学や専門機関での教育職・研究職に進む学生も多数
フリーランス音楽家・スタジオ系キャリア:柔軟な活動スタイルで音楽業界に多面的に関与

7. 大学院への出願要件と難易度

Royal Academy of Musicの大学院入学は、実技審査・提出書類・音楽的完成度が主な評価対象です。

  • 学士課程修了:音楽学士、または同等の演奏経験
  • オーディション(実技試験):専攻楽器による演奏、録音提出も可能(国内外対応)
  • Personal Statement:芸術的ビジョン、これまでの経験と将来の展望を記述
  • 推薦状:音楽教師または指揮・作曲指導者などからの評価が望ましい
  • 英語力:IELTS 5.5〜6.5(課程により異なる)
    高度な技術力だけでなく、表現力・個性・成長可能性が評価の鍵を握ります。

8. 最後に

Royal Academy of Music大学院の出願には、音楽に対する深い情熱と、芸術的自己表現への探究心が求められます。弊社では、成績要件の確認や英語試験の対策だけでなく、Personal Statementの添削、演奏経歴書・録音選曲の相談、推薦状の書き方アドバイスなど、音楽大学院出願に必要なすべてのサポートを行っています。
過去の合格者のPersonal Statementを分析し、最適な書き方をアドバイス
演奏動画や録音の評価とブラッシュアップ支援
大学ごとの要件に合わせた戦略的な出願プランの作成
推薦状の適切な書き方・依頼方法のサポート
奨学金や授業料免除制度の最新情報の提供
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