1. St George’s, University of London(セント・ジョージズ・ロンドン大学)の概要

St George’s, University of London(セント・ジョージズ・ロンドン大学)は、1733年に創設されたイギリス最古の医学校のひとつであり、ロンドン大学を構成するカレッジのひとつです。ロンドン南西部のトゥーティングに位置し、医学・看護・医療科学に特化した教育機関として、NHS(英国国民保健サービス)との連携のもと実践的な医療教育を提供しています。規模は小さいながらも、臨床実習と研究の密接な融合が強みです。

2. 世界ランキングと国内ランキングの動向

St George’s, University of Londonは、ロンドン南西部に位置する英国唯一の医学・健康科学に完全特化した大学で、St George’s Hospitalに併設されています。医学、看護、臨床科学、救急医療、公衆衛生、バイオメディカルサイエンスなどの分野において実践的かつ高度な教育が行われています。

THE世界大学ランキング:規模と専門性のため掲載対象外
・2020年:ランク外
・2024年:ランク外

QS世界大学ランキング:医療系専門大学のため掲載なし
・2020年:ランク外
・2024年:ランク外

The Guardian University Guide(英国国内):医療系教育における専門性が評価
・2020年:80位
・2024年:55位

Complete University Guide(英国国内):医学・看護・臨床系で堅実な評価
・2020年:56位
・2024年:60位

St George’s, University of Londonは、世界ランキングには登場していないものの、英国国内においては医療・臨床分野の専門教育機関として非常に高い信頼を得ています。特に、医学・看護・生物医学などの分野において、NHS(国民保健サービス)と密接に連携した臨床実習中心の教育体制が特徴です。
大学とSt George’s Hospitalが同じ敷地にあるため、学部生・大学院生は日常的に病院内での学びや研修を経験することができ、卒業後すぐに現場で活躍できる即戦力を育成しています。また、卒業生の国家試験合格率や就職率の高さは、医療系志望者にとって大きな魅力となっています。
研究面では、感染症、公衆衛生、心血管疾患、遺伝学などにおいて英国政府や国際機関と連携したプロジェクトも多く、小規模ながら高い研究力を有しています。医療・看護・ヘルスサイエンス系に進みたい学生にとって、専門的かつ実務的な教育が受けられる英国屈指の医学特化大学といえるでしょう。

3. 学部の特徴

St George’sでは、医療専門職を育成することに特化しており、以下の分野で卓越した教育が行われています。

  • 医学部(MBBS):伝統的な5年制のほか、学士取得者向けの4年制Graduate Entryコースも提供
  • 看護学部:成人看護、小児看護、精神看護に対応した臨床重視のプログラム
  • 生物医学学部:病理学、分子生物学、免疫学など基礎医科学の研究型学士課程
  • 理学療法・作業療法学部:NHSとの連携による実習中心の専門教育
  • 診療放射線技術学部:画像診断と放射線治療の専門スキルを実践的に習得
    すべての学部で臨床現場との密接な連携があり、早期からの実習と患者対応が教育の中心に据えられています。

4. 卒業生の活動

St George’sの卒業生は、NHSをはじめとした国内外の医療機関で即戦力として活躍しており、次のような職種に多く就いています。

  • 病院勤務医(GP、外科、内科、救急、麻酔など)
  • 看護師・助産師・精神保健看護師として地域や病院に貢献
  • 理学療法士、作業療法士、放射線技師としての高度専門職
  • 医科学研究者として製薬会社・公衆衛生機関・研究所で活躍
  • 国際保健機関やNGOでの医療支援活動
    実践的なトレーニングと強力なNHSネットワークにより、卒業生の就職率は非常に高く、医療現場からの信頼も厚いです。

5. 大学院の特徴:臨床・研究・国際医療に強い実務型修士課程

St George’sの大学院は、臨床専門職向けの教育と研究志向の修士課程が整備されており、以下のような分野が注目されています。

  • Global Health(国際保健)修士:感染症、ヘルスシステム、国際開発と医療の交差点を探究
  • Genomic Medicine(ゲノム医療)修士:精密医療・個別化医療に対応した次世代の医療研究
  • Physician Associate Studies(診療補助士)修士:臨床現場で医師の役割を補完する新たな専門職養成課程
  • Translational Medicine(橋渡し研究)修士:臨床と研究をつなぎ、新技術の医療応用を推進
  • Biomedical Science(生物医学)修士:研究キャリアを志向する学生向けの研究志向型プログラム
    いずれのコースも、大学病院と連携した実務訓練・研究活動が組み込まれており、国際的な資格取得にも対応しています。

6. 大学院での学びがキャリアに与える影響

St George’s大学院での学びは、医療専門職としてのキャリア形成や、国際保健分野での実務展開に直結しています。
高度専門職としての昇進・転職:診療補助士・高度看護師・研究医としてのステップアップ
研究職・博士課程への進学:臨床試験や生物医学研究を通じてPhDへの進路を開拓
国際機関での活躍:国際保健修士の修了者はNGOやWHO、医療系NPOへの就職実績もあり
「専門性×国際性×実践力」を兼ね備えた卒業生は、国内外で高く評価されています。

7. 大学院への出願要件と難易度

St George’s大学院は、医療系学部の修了者や実務経験者を対象とし、専門性と目的意識が明確な学生を重視しています。

  • 学業成績:英国2:1相当(GPA3.3〜3.7以上)を基本とするが、経験により柔軟な対応もあり
  • Personal Statement:専門職としての展望、社会貢献意識、研究への関心などを明確に述べる
  • 英語力:IELTS 7.0(各セクション6.5以上)
  • 職歴・臨床経験:看護師、技師、医師など医療現場での経験がある場合は強力な加点材料
  • 推薦状:上司・臨床指導者・研究指導教員からの信頼性のある評価が必要
    厳格な基準がある一方で、熱意と経験があれば十分に挑戦可能な大学です。

8. 最後に

St George’s, University of London大学院の出願には、医療・保健分野に対する深い理解と、専門職としての使命感が求められます。弊社では、成績要件の確認や英語試験の対策だけでなく、Personal Statementの添削、研究計画書の作成支援、推薦状の書き方アドバイスなど、大学院出願に必要なすべてのサポートを行っています。
過去の合格者のPersonal Statementを分析し、最適な書き方をアドバイス
大学ごとの要件に合わせた戦略的な出願プランの作成
英語エッセイのプロフェッショナルによる添削
推薦状の適切な書き方・依頼方法のサポート
1年間にかかる学費や生活費の情報提供
個人に合わせた奨学金等の提案
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